2011年11月22日

ありがとう

ご主人は車椅子、ご自身は杖ご使用のご夫婦がいらっしゃいます。

ある日、奥様お1人でお食事にいらしたそうです。

行きはエレベーターを使い、お食事を楽しまれたのですが、帰りのエレベーターはアクシデントで使用不可になってしまっていたのです。

高層階ではなかったので、他の方は問題なく階段を使われるのでしょうが、普段杖をご使用のKさんはそこで途方にくれました。

そして、意を決して、しりもちをつきながら、一段一段階段をゆっくり下りようとなさったのです。

階段に腰を下ろしたとき、1人の若い男性がKさんにそっと近づき、「お手伝いしましょう」と背中を差し出したそうです。

若者はKさんをおんぶして、階段を降り、1階に着いたとき、そっと立ち去ったそうです。

その出来事をKさんは病院送迎の車中でドライバーさんに話してくれました。

ドライバーさんは、こんなことがあった、と私に話してくれました。

ありがとうの気持ちでいっぱいになった私は、こうして、この場で皆様にお伝えしています。

ありがとう、若者の勇気と、思いやり、強さとやさしさ、すべてにありがとう、です。

日本はまだまだ大丈夫。

稲毛の片隅でこんなやさしい、温かいありがとうの物語があるのです。

温かい気持ちを皆様におすそ分けして、ありがとうの輪を大きく広げたい、と思いました。

at 11時11分
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